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運転をはかる[1]
  ドライブレコーダーとデジタルタコグラフ

2012年の交通事故件数は66万5,138件。交通事故による死者数は4,411人。若者を中心に”クルマ離れ”がささやかれる中、交通事故件数は8年連続、交通事故による死者数は12年連続の減少傾向にあります。日本での交通事故による死者数のピークは1970年で、なんと16,765人もの方が亡くなっています。

交通事故の件数が減少している背景にはさまざまな理由が考えられます。”クルマ離れ”のように需要が落ち込み気味であること、電車や飛行機をはじめほかの交通インフラが整備されてきたこと、運転技術や車自体の性能が向上していることなどなど。その中でも近年、特に運送業を中心に交通事故防止の期待と注目が高まっているのが「ドライブレコーダー」。運転中の映像や音声を記録することで、一瞬の出来事である衝突事故前後の挙動が残せるようになりました。交通事故処理の迅速化はもちろん、自動車そのものの技術開発や、運転者の安全に対する意識改革にも一役買っています。普及とともに値段も手ごろになっているようで、個人の旅の記録として楽しんでいる方もいるようです。

今回のテーマは「運転をはかる」。ドライブレコーダーは文字通り、運転を見える化します。また、ドライブレコーダー同様、運転時の記録として広く用いられている「タコグラフ」。これらを使えば、運転時のさまざまな出来事を「はかる」ことができ、数値やグラフで可視化されます。運転記録の最前線は今、これらのデータ活用にあるようです。早速のぞいてみましょう。


事故の”目撃者”になり、”アラート”にもなる「ドライブレコーダー」

日本でのドライブレコーダーの歴史は比較的浅く、2003年ごろ実用化されています。当初からタクシー、バス、トラックなど業務用の車両で搭載され、普及しました。国土交通省も普及に積極的で、サイト内で啓蒙コンテンツを展開したり、運送業者向けに補助金の交付も行っています。

こういった運送業者での導入はもちろん、事故防止を目指したもの。実際に導入以前よりも事故率低下の傾向が報告されています。ドライブレコーダーには運転時、録画し続ける連続記録タイプのものと、急ブレーキ・急ハンドル・急アクセルなどの動作で危険を感知し、その前後を録画するイベントタイプのものがあります。イベントタイプのものを導入したケースでは、事故を起こさなくても事故につながるような運転で作動するため、運転手が自分の運転の危険性に気づく作用があるのでは、とも言われています。

衝突事故の有力な証拠になることも明らかです。目撃者のいないケースでは唯一の証拠となり得ますし、係争時、また事故捜査として警察が介入する場合でも証拠品として提出を求められるケースも増えているようです。事故時の動かぬ証拠になるため、ドライブレコーダー導入者が自動車保険加入時に優遇されるプランも、一部では実施されています。このような環境もあり、個人での導入も少しずつ増えてきています。個人向けの普及とともに、たとえばドライブ旅の記録用にと画質が向上したり、ナビ連携がしっかりしていたりと事故時以外での機能充実も期待できそうです。


「デジタルタコグラフ」が運転をすみずみまで記録する

ドライブレコーダー機能付デジタルタコグラフ

ドライブレコーダーの導入以前から、ドライバーの安全管理目的に使用されてきたのが「タコグラフ」。速度計と連動し、走行時の速度や走行距離、走行時間を記録します。これらの記録を分析することで、ドライバーの速度超過や、近年問題となった無理な長時間運転への適切な指導が行えるようになりました。日本では1962年に路線トラックなどで設置の義務付けが決定され、現在では業務用の車両の多くで広く使用されています。

さらに昨今デジタル化が進み、現在では「デジタルタコグラフ」として普及。それまで紙だったデータ出力がパソコンやメモリーカードなどの媒体に代わり、取れるデータも速度・時間・距離だけではなくGPSによる位置情報、急加速や急減速・アイドリングの感知・エンジン回転数、ドアの開閉(!)までに拡大。ドライブレコーダーの実用化とともに併用・連携させての仕様も増え、運転記録と映像・音声の両面で管理する企業も出てきています。

そして現在。運転記録の最先端は通信技術との融合を進めています。ドライブレコーダーやデジタルタコグラフを搭載した車両とデータセンターを通信で結び、運転状況をリアルタイムに管理するプロジェクトもすでに実施されています。クラウドに日々蓄積された運転記録を基にドライバーごとの危険要因がデータ化され、事故要因を事前に防ぐべくアラートとなり、事故を回避する……夢のような話ですが、現実に行われているんです。


「ドライブレコーダー」と「デジタルタコグラフ」、そしてクラウド管理。人々の運転はさまざまな「はかる」技術で可視化され、その安全をサポートされています。次回は運転を「はかる」仕組みについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

 

運転をはかる

>>運転をはかる[2] ドライブレコーダーがはかる「運転の今と未来」
>>運転をはかる[3] 「運転をはかる」と安全・安心が“グンと高まる”ワケを知る


関連リンク

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