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運転をはかる[3]
  「運転をはかる」と安全・安心が“グンと高まる”ワケを知る

「運転をはかる」と題してお届けしてきた連載も、いよいよ最終回。今回は”実社会のニーズに応える警備サービスの提供”を行う、「ALSOK」ブランドでもおなじみの綜合警備保障株式会社さんにお話をうかがいました。「運転をはかる」ことが、社会やお客さまの「安心・安全」にどのように役立つのでしょうか。


時代の変遷とともに多様化してゆく“警備会社に求められること”

訪れたのは東京都港区にある綜合警備保障株式会社の本社。常務執行役員の寺尾政志さんにインタビューしました。

alsok1はかる場: まずは、テレビCMでもおなじみのコーポレートブランド「ALSOK」についてお聞きします。

寺尾さん: 私どもの正式な社名は「綜合警備保障株式会社」です。その名の通り、お客さまの安全と安心をお守りするのが仕事ですが、「ALSOK」は365日・24時間、いつでもセキュリティOKという気持ちを込めた「ALWAYS-SECURITY-OK」を略した言葉なんです。以前は「SOK」でしたが、株式上場を機に「ALSOK」に変更しました。

はかる場: まもなく創業50周年を迎えられる現在、携帯電話と連動したセキュリティサービスなども提供されていますが、時代の変化につれ、警備に対するニーズも変わってこられたのではないでしょうか。

寺尾さん: 弊社が大きく事業を伸ばしたきっかけは、1970年に開催された「大阪万国博覧会」なんです。会場に数千名の警備員を派遣しました。80年代には、“家庭に警備が入る”なんてまだ考えられてもいなかった時代に、「タクルス」というホームセキュリティの先駆けとなった商品を発売しました。“現金輸送・システムの自動制御・傷害対応”、3つを完璧に整えた国内初の「無人ATMコーナー」を開発したのもこのころです。上場した90年代には、「入金機オンラインシステム」を発売しました。当時量販店などの売上金は、社員が金額を数えて銀行に預けに行っていたのですが、この機械を使えば現金をレジに入れるだけで自動でカウントされ、明くる日には銀行へ送金することができます。「現金管理が安全・安心に行える」と喜ばれ、大ヒット商品となりました。

現在は、ご存じのとおりホームセキュリティのニーズが高いです。ただ、防犯・防災だけでなく、たとえば一人暮らしのお年寄りに向けたホームセキュリティシステムにはトイレや家電製品が一定時間使用されないとALSOKの社員がそのお宅に駆けつけ、安否の確認を行うサービスもあります。高齢化社会である今、求められるサービスです。時代とともに、私たちに求められるものが多様化していると実感しています。


「安全教育」と「運転の“可視化・数値化”」による安全管理

博覧会やイベントにおけるガードマン的役割から、各種施設やオフィスのセキュリティ、売上金管理などの業務が加わり、今や個人の介護的な要素まで求められているとは。まさしく「綜合警備保障」です。そんな幅広いニーズに対応し、「安全・安心を守る」使命を遂行するための取り組みとは?

alsok2はかる場: 最近では、個人向けのセキュリティのニーズが高いのでしょうか?

寺尾さん: そうですね。統計的に子どもや女性が巻き込まれる犯罪の件数は減っているのですが、現在と昔とでは人の「危険に対する体感温度」の違いを感じます。警備とは本来、お隣同士が扶助的に行っていたもの。それが崩壊したため、警備会社がカバーをしている……我々の仕事の発展には、そういう背景があると思います。

はかる場: 実際、どれくらいの規模で展開してらっしゃるのでしょうか?

寺尾さん: 機械警備隊だけで全国に待機所が2,300か所、約5,000名を配置しています。人口5,000人のエリアには必ず1人、小さな島にもALSOK隊員がいますよ。警備業法という法律で、通報後25分以内に現地に駆けつけることが定められています。我々の社内規定ではそれを20分としています。

はかる場:  20分以内という高い目標を達成するためには、やはりそれだけの人員がいらっしゃらないと難しいのでしょうね。街でよくALSOKの車をお見かけします。

寺尾さん: 現金輸送車、機械警備隊車両、技術車両、営業車両など車での移動がほとんどですが、都市部ではバイクも使っています。

はかる場: 現場へ急行する際にはいろいろと危険なこともあるかと思います。車の運転に関する、御社の安全教育について教えていただけますか?

寺尾さん: ドライバーを教育するために社内で教員を養成し、各支社に派遣して指導を行っています。社員は弊社独自のドライバー認定試験に合格して、初めて車を運転できます。というのも、機械警備隊員が現場に急行する際には、どうしても焦りが生じます。最低限高い運転技術がないと事故につながる恐れがあるので、運転に関する教育には特に力を入れています。

はかる場: 単に自動車運転免許を持っているだけではダメなのですね。

寺尾さん: 20分以内に「安全に」駆けつけることが大事なんです。また、社内の品質向上競技会が主催する「ドライバーコンテスト」では、各地で予選を通過したドライバーたちが東京に集まり、運転技術を14の競技で競い合います。優勝すると昇任試験で優遇されるんですよ。ほかにも、車両無事故走行距離に応じて、表彰を行う報奨金制度もあります。社長直々に表彰状が授与されます。


「運転をはかる」技術を、使う人の意識、技術、考え方で何倍にも活用する

技術面だけではなく、モチベーションの管理もしっかりすることで、運転手の安全に対する意識を高めているようです。さらに、人と人のコミュニケーションに加えて大きな役割を果たしているのが「運転をはかる」技術です。

alsok3はかる場: 御社の機械警備車両にはHORIBAのドライブレコーダーが搭載されています。運行管理という点で、どのように活用されていますか? また、導入前と比べて改善された面などおありでしょうか?

寺尾さん: 今後、営業車両にもドライブレコーダーを搭載する予定ですが、当然、多大な費用がかかります。導入当初は、そんなに費用がかるなら教育にもっと力を入れればいいのではという意見もありました。実はかくいう私も、レコーダーの記録映像は事故が起きたときの立証に役立てるだけのものだと思っていたんです。しかしドライブレコーダーを取り付け始めて半年くらい経ったころ、実際に事故が起こって全国に初めて映像が配信された時、仲間の事故のシーンは私が口頭で100回安全を喚起するより、はるかにインパクトがあるということがわかりました。

はかる場: みなさん、人ごとではなく自分のこととして受け止められたのでしょうね。

寺尾さん: 管理する側としては、日々現場で実際何が起きているのかまではわかりません。しかし、レコーダーによる記録を目にすることができれば、注意や叱責の対象となるのか、そうではないのか、その判断にも役立ちます。社員教育と合わせ、ドライブレコーダーの導入によって少なくてもここ1年、事故件数はかなり減っています。やはり“見られている”という感覚があるのでしょうか。また、急ブレーキや急アクセルなどの危険運転をすると、悪い点数として記録されることも大きいでしょう。運転そのものが丁寧になる。”映像による見える化”や”運転の点数化”で、安全に対する意識が上がっているんでしょうね。

はかる場: ドライブレコーダーが事故防止につながっているのであればうれしいです。

寺尾さん: 継続していかないと確かなことは言えませんが、少なく見積もっても事故件数は3分の1くらいに減るのではないかと思っています。これを今後どう活用するか、それによってさらに効果が加わるのではないかと思います。こういった製品は、使う人、教育する人、組織などによってその効果が何倍にもなると思います。

HORIBAさんとはもちろん、ライバル会社にせよ、どこの企業も“事故を減らす”という目標は同じです。お互いに情報交換をして精度を高めていければいいと思います。一番怖いのは社内でのマンネリ化。安全意識の喚起のために映像を送っても、「また映像が来ているな」と受け取る側が慣れてしまうことが危険。今後は、配信の方法などもカギとなります。

ひとたび事故が起こると、加害者、被害者双方の人生に大きな影響が及びます。社会の安心・安全を守ることが仕事であるALSOKにとって、それを防ぐことは絶対です。社員研修をやめればそれだけ経営が楽になるのは目に見えていますが、何年かに一度、起こるか起こらないかも知れない事故を防ぐためにも、常に安全管理について見直し、継続していく。それが弊社の使命だと考えています。


人同士の「アナログなつながり」を大切に、日々の安全・安心な暮らしをサポート!

安全・安心を事業のコアとされている会社ならではの、高い意識とその取り組みへの姿勢。これが社会からの絶大な信頼につながっているのでしょう。時代が変わり、事業内容が多様化しても「ありがとうの心」と「武士の精神」、その経営理念はぶれません。最後に企業の将来像をお聞きしました。

alsok4はかる場: では最後に、今後事業を通して実現したいこと、貢献したい分野などについてお聞かせください。

寺尾さん: ホームセキュリティの分野では、ご家庭の安心・安全を守るだけでなく、「ALSOKに相談すれば、家の清掃から備品調達まですべてOK、24時間電話1本ですぐにお伺いいたします」、おそらくそういう領域へ入っていくでしょう。言ってみれば、警備の仕事は、人対人でつながるアナログの世界です。世の中、あらゆるものがコンピュータ化されていく中、ベースを人と人とのつながりに置く企業は少なくなってきています。私どもはこれからも「ALSOK」として、お客さまの必要な時にはいつでも駆けつけ、安心・安全にさらにプラスを提供していきたいと思います。


安全・安心に対しては「これくらいでOK」といったゴールがありません。綜合警備保障さんが掲げる高い理想を実現するためには、社員一人一人の意識や思い、そして「運転をはかる」ことをはじめとした技術が加わることではじめて、進化していくものなのでしょう。今後も、安全管理への高い意識で、変化の激しい現代社会の「安全・安心」を守り続けていただきたいと思います。

 

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綜合警備保障株式会社

 

運転をはかる

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