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GLOBAL BUSINESS PLAN
特集概論
[特集]ホリバの世界戦略
世界を視野に、地球を相手に。
大気や海水に国境がないように、地球環境の改善をめざすホリバの活動にも国境はありません。
それぞれの国や地域の事情や現状に合わせつつ、世界に通用する製品を開発・提供していく──。
国際企業グループとしてのトータルホリバの展開が着実な成果を生み、業績伸長に大きく寄与しています。
「地球にやさしい」だけでは環境問題は改善されない
近年、酸性雨による森林破壊、地球温暖化、フロンガスによるオゾン層破壊といった環境問題が深刻化しています。これらは人類が生活の利便性や快適性といった恩恵に浴してきた代償であり、ようやく今、人々の目は「汚染原因となる物質の低減」や「環境規制の策定」に向けられつつあります。
しかし、本当に必要なのは“環境を汚さない"という現状維持ではなく“環境を良くする"ことです。それは、分析・計測による現状の把握に始まり、改善のためにとった行動の結果を分析・計測し、数値として確認することで完結します。だからこそホリバの分析・計測技術が、地球環境改善に大きな役割を担うことになるのです。
調和を目指すホリバの分析技術
地球環境を改善するには、一方的な「停止」や「抑制」ではなく、人と自然、あるいは先進国と発展途上国など、さまざまな立場から考えた「調和」が必要です。そして、そんな「調和」を目指して分析・計測技術を駆使していくには、地球全体を視野に入れた活動が不可欠。ホリバが、早くも'70年代初頭に海外子会社を設立したのは必然といえるでしょう。
とくに最近では、ホリバインスツルメンツ社(アメリカ)およびホリバヨーロッパ社(ドイツ)を軸に、世界10カ国で現地生産・販売を展開。アメリカの窒素酸化物(NOx)規制をはじめ、ヨーロッパ諸国における酸性雨問題、アジア諸国における環境意識の高まりといった、各国各地域ごとに異なる環境汚染の現状や課題に、迅速に対応できる体制を確立しています。
分析機器の「世界標準」を創る
そして'95年、本社及びホリバの海外子会社群は、各地域での活動のみならず、トータルホリバとしての力を一つの新製品に結実させました。それが、エンジン排気ガス測定装置「MEXA-7000」です。
この「MEXA-7000」は、ホリバ初の日米欧国際プロジェクトにより開発された製品。各国の市場ニーズや排ガス基準、ローカルコンテント(現地部品調達比率)規制などを開発段階からすべて織り込んだ世界統一仕様です。もとより「MEXAシリーズ」は排気ガス分析装置の世界市場で80%のシェアを占めており、その統一仕様は事実上の世界標準規格になります。
発表以来、国内外で非常に好評を博しており、受注台数は既に110台を突破('96年11月現在)。今後は国内でも受注が増大するものと予想されます。 エンジン計測機器は、ホリバの売上構成中40%を占める主力分野。今回の新製品の業績に対する貢献度も大きく、エンジン計測機器部門の受注高は'96年9月の中間決算において63億7300万円と、前年同期比19%の高い伸び率を示しています。
また業績面のみならず、開発体制においても、日米欧の国際協同開発という、今後の基本フレームを築いたことは大きな成果であり、この実績をMEXA以外のさまざまな製品の開発にも活用していきます。これからの展開次第で、ホリバのあらゆる分析・計測機器を「世界標準」にすることも決して夢ではないといえるでしょう。
国際企業グループ間の連携を武器に
'96年3月期のホリバの業績は、減収減益(前期比で売上高1.8%減、営業利益6%減)となりましたが、同年上期で底を打ち、上昇トレンドに向かっています。この勢いを当期に持続し、'97年3月期の予想は、売上高265億円(前期比4.5%増)を見込んでいます。
特筆すべきは、'96年3月期に子会社全体の売上が初めて本社の売上を超えたことです。連結決算では売上高406億7700万円、前期比6.2%増となり、国内外の子会社群が力をつけてきたことを示しています。これはホリバが、従来から企業運営面で連結ベースにおけるオペレーションを重視してきた成果であり、今後は国際企業グループ間の連携が、ホリバをさらにパワーアップさせていくでしょう。
人材育成面においても、例年3名の若い技術者、あるいは管理部門の人材を世界各国の子会社などへ研修派遣しており、これまでに50名を超える社員が海外勤務を経験しています。今後もさらに積極的な人材交流を行うことにより、人材育成をいっそう強化していく方針です。
海外戦略の司令塔的役割を果たすホリバインスツルメンツ社(アメリカ)。EU市場開拓をリードするホリバヨーロッパ社(ドイツ)。排気ガス測定装置を中心に発展するホリバインスツルメンツ社(イギリス)。理化学分野での技術交流を担うABX社。東欧への窓口として活躍するホリバオーストリア社。現地生産を増やしつつあるホリバコリア社(韓国)…。
これら海外子会社群に、スウェーデン、チェコ、シンガポール、中国のセールスオフィスも加えた強固なグローバルネットワークを武器として、ホリバはこれからも分析・計測技術で地球環境改善に大きく貢献していきます。
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