ここで少し、視点を変えて身近なごみの問題を見てみましょう。私たちが一日に出すごみの量(家庭ごみ)は一人当たり約1kgです(家庭ごみの量は年間5000万トンです。5000万トン/12000万人/365日)。ではこれを燃やすとどのくらいのエネルギーになるでしょうか。ごみの組成は紙ごみが多いこともあり、そのエネルギー量は紙や木材を燃やしたときに近いといわれています。最近ではプラスチックが増えやや大きな値になってはいますが、1kgあたり約2000kcalと言われています。この数字は聞いたことがありますね。そう1E.Uに等しいのです。
1 EU = 1kg のごみ=一日の一人当たりのごみの量
次に一日に使う電力を見てみましょう。これもなぜか1EUに近い値です。ある資料によれば一世帯平均月 288 kWh(平成3年)です。cal に直せば、 1kWh = 0.239/2.78*10000000=860 kcal なので、一世帯当たり4人とすれば288*860/30/4でおよそ一人当たり1日2000 kcal という数字がえられます。
1 EU = 家庭での一人一日当たりの消費電力=2.3 kWh
つまり、私たちは1 E.U の食品を食べて生活し、そのなかで1E.Uの電力を使い、1 E.U のごみを出しているのです。
kWhとkcaリットルの換算式が出てきたので、人間の生物としてのエネルギー消費を電気製品と比較してみましょう。何度も出てきていますが、私たちは一日に 1 E.U のエネルギー、つまり食べものから2000kcaリットルのエネルギーを摂取しています。2000kcalは、860kcal=1 kWhで換算すれば 2300 W となります。これを24時間に消費するわけですから約100Wの白熱灯電球と同じエネルギー消費量といえます。生き物はなんて効率がよいのでしょうか。つくづく生物の効率的なエネルギーシステムには驚きます。
1 E.U = 100W の電球=人間