現代の「奥の細道」のモデルを作るときの前提条件について整理しておきます。まず移動は、各地点まで新幹線などの鉄道で行き、そこからレンタカーを借りて観光します。食事による環境負荷も宿でとる夜と朝の食事は通常の家庭の食事と同じ形態と考えます。(中身は大きく異なるかもしれませんが)ゴミがでる駅弁や清涼飲料など電車の中やファーストフードなどでとる昼食にのみ注目して見たいとおもいます。レンタカーの燃費は7km/Lとして計算します。
鉄道で行く最短距離でも1500km以上あります。芭蕉は180日近くをかけて、旅をしています。一日平均30kmを歩いたとすれば、180日かける30kmで5400 (km)程度を歩いたことになります。芭蕉が見て歩いた数々の景勝地を私たちもも見て歩きたいと思います。そこで、各通過地点で2泊することにして、20日をかけて旅することにしましょう通過地点ではレンタカーを使うとします。この通過地点での1日の移動距離は200kmとしましょう。そうすれば、レンタカーでの移動が4000km、鉄道での移動が1500kmとなり、芭蕉の歩いたであろう5400kmに近い値となります。
この数字から今の私たちの旅行で生まれる環境負荷単位を求めて見ましょう。20日の生活ですので、まず20EUです。鉄道は、新幹線、在来線を乗り継いだとして平均時速100kmとします。距離1500kmですから15時間走ったとします。電車の1人あたりの消費電力は約20kWhですから300kWh(125EU)となります。ガソリンは1リットルで5EUでしたから、この消費による環境単位の消費は5EUかける570リットルで2850(EU)です。駅弁などファーストフードによるゴミの排出の影響を見てみましょう。ゴミの影響は0.1 EUでしたから、20食で2EUになります。清涼飲料やお酒は人によってまちまちですが、旅のことですので電車の中や宿での飲料やお酒も進んで清涼飲料1本とビール1本(缶)を毎日飲んだとしましょう。アルミ缶を造るために使われたエネルギーは1本あたり0.1 E.Uでしたから、あわせて40本のアルミ缶を消費したとすれば4EUが使われたことになります。さて、旅の途中ですから、気分を爽快にと毎朝シャワーも浴びたとしましょう。芭蕉の時代にはシャワーはありませんが、温泉にとまったときには朝風呂も浴びていたのでしょうか。シャワーを使うと一回あたり2 E.Uが使われます。毎日使えば40 EUになります。20日も旅してますから、途中で洗濯もしなければなりません。そこで、旅の途中で乾燥機を3回使うことにしましょう。乾燥機は1時間で約0.5 E.Uですから、3回使えば1.5 EUになります。
●自動車 |
燃費7km/L ガソリンの消費量 51223 * 1000kl 国内の乗用車数 4400万台 単純に計算すれば、一台あたり年間1164リットル消費し、7km/Lの燃費であれば約8000km 走ることになる。一日平均にすれば3リットルを消費。 |
●鉄道 (新幹線) |
新幹線 133 kcal/man*km (上岡直見著 鉄道は地球を救う) 1モーター300kWh*12*4=14400kWh (16両の内12両に各4のモーター・川崎重工) |
●シャワー |
湯沸かし器 消費エネルギー 30000 kcal/h 10分つかうとすれば、5000 kcal 約 2 EU. |
●洗濯で乾燥機 を使用 |
1000 W のヒーターで1時間、1000 Whカロリーに換算すれば860 kcal 860/2000=0.43EU(1 kWh = 860 kcal) |
●たばこ |
年間消費量30000億本 平均的なたばこの消費量は一箱程度(20本、20g) /日一本あたり 2 g * 2000 kcal/kg=4 kcal |
●酒を飲む |
缶ビール1本、350mLで140kcal程度余分のエネルギー摂取になる |
●ファースト フードの利用 |
20gのプラスチック容器を排出 20 g * 10000 kcal/kg = 200 kcal20g紙容器を排出 20 g * 2000 kcal/kg = 40 kcal |
●コンビニ弁当 を食べた |
20gのプラスチック容器を排出 20 g * 10000 kcal/kg = 200 kcal |
●缶入り飲料を飲む (スチール缶、 アルミ缶の消費) |
20gのアルミ缶とすれば、その製造にかかったエネルギーは240Whである。 これをカロリーに直せば1 kWh =860 kcalであるので、860*0.24=206.4 kcalつまり、 0.1 E.U |
●新聞、雑誌 |
一部約100g 、0.1 E.U |
以上の数字から旅生活の中での環境負荷を求めました。もっといろいろな要素が考えられるとおもいます。あるいはより詳細な値を使う必要があるかもしれません。
●アルミかん
151,453tのアルミ缶を再生利用する場合、同じ量のアルミ地金をボーキサイトから生産する場合に比べて、4兆6千1百6拾億kcalのエネルギーが節約されます。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwba0974/index.htm
●たばこ
日本国内における紙巻たばこの販売数量は、日本たばこ協会の発表によると、平成6年度で3,344億本となっており、その内JT製品は2,688億本となっている。
http://www.jti.co.jp/JTI/tobacco.html