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Θ 芭蕉の奥の細道の環境負荷は180EU Θ

江戸時代の日本は、環境問題に関する限り実にうまい社会システムをもっていました。「江戸時代の環境」(環境・文明研究所)からみてみましょう。


「江戸時代は、徳川家康の江戸幕府(1603年、慶長8年)から東京開市(1868年、明治元年)にいたる265年である。ほぼ全期間を通じて鎖国されており、日本歴史の中では前近代的な封建主義の時代として位置づけられている。
この時代、中央には徳川幕府があったものの、地域地域に藩という半独立の政府があり、それぞれの風土にふさわしい産業が育っていた。元禄時代までの江戸時代前期には各地で治水事業や新田開発が活発に行われ、米の生産量も上がった。いわば開発の時代であった。人口は、正確な統計はないが、江戸時代の初めで約1,000万、それが開府後100年を経た元禄時代にはおよそ3倍の3,000万に達したという。

(中略)

生活全体をみると、現在の日本人は、一人あたり1日10万kcal、石油に換算して10リットルのエネルギーを使用している。これに対して江戸時代は、消費していた動力は人力だけだった。エネルギー源らしいのは薪炭だけであり、それもどんどん育つ木のほんの一部を使うだけ、つまり太陽エネルギーが木になったものの一部を燃していたに過ぎない。一日あたりの人の労働力を1,000kcalとすると、現在の1%、100分の1に当たる。

江戸時代は、人は重労働であり、人力の効率はきわめて悪いが、エネルギー効率はものすごくよかった。ほとんど何もないところから太陽エネルギーを利用して食物が出てきたのである。」

上記のとおり芭蕉が生きた江戸時代は、自然環境に人間が影響を及ばすことはありませんでした。むしろ天災や飢饉などで自然が人間に影響を及ぼす時代でした。ですから半年に及ぶ芭蕉の旅は、まさにいのちを賭けた旅となりました。さて芭蕉の奥の細道の環境単位は、本人が食事でとるエネルギー1EU=2000kcalかける180日ですから芭蕉の奥の細道の環境単位は180EUとなります。では、現代の奥の細道は・・・?

●環境単位(EU ):なかなかピンとこない地球環境問題。人が1日生きるために必要とされる食物エネルギー2000kcalを1環境単位( 1 EU = Ecological Unit )と決めて私たちの環境をとらえ直すと新しい地球が見えてきます。


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