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環境家族

第三話 スキー旅行

スキー場でゲレンデを滑る環家の人々

進くんはスキー部だったので飛ばしています。
おばあさんもさすがに年季がはいっていて優雅な滑りをしています。
お父さんとおかあさんは仲良く滑っているようです。(おかあさんはあまり上手でないようです。)

さて、スキー場について早速すべりはじめた環家の人たちです。
このスキー場はオリンピックにも使われたことがあるコースがあります。
お母さんとおばあさんは準備に少し時間がかかっているようです。お父さんと進くんは先に一滑りすることにしました。
「さぁ、進。いくぞ」
そういってお父さんはリフトに向かいます。進くんも慌ててお父さんの後を追いかけます。
「このコースはオリンピックにも使われたことがあって結構きついぞ」
「大丈夫だよ」
ぼそりと進くんが答えます。

実は進くんはお父さんには負けられないと思っています。最近、いっしょにスキーには来ていなかったので、お父さんはスキー部に所属していた進くんの実力を知らないようです。
進くんは久し振りの雪景色に見とれているようです。
とても広々として、遠くには美しい山並みが見えてとてもよいスキー日和です。

お父さんも周りを見回しています。
「お父さん。だいぶこのリフト長いけどどのくらい登るの?」
「うん。たしか標高差は925mあったぞ」
「ふーん。結構あるなぁ」
お父さんは急にいたずらっぽい笑顔を浮かべて、進くんに質問します。
「進。925m登るということはどれくらいのエネルギーになるんだ?」
「え?。エネルギー?」
急な話題の展開に進くんは目を白黒させています。

「そう。このリフトを降りるとどれくらいのエネルギーを貯えることになるんだ?」
「位置エネルギーのことだね。えーと、1kgを1m持ち上げれば9.8Jだから、だいたい体重×9000Jになるかな」
少し自信なげの答えです。
「そんなところかな。体重が60kgとすれば540,000Jだな。じゃそれは何calになるかな」
「えーと、1calは確かえーと、うーん。何Jだった?」
「4.184Jだ」
「だとすれば、大たい130,000 cal くらいかな。つまり130 kcal しかないんだね」

進くんは新幹線の中で食べたお弁当のゴミが500kcalだったのを思い出して比べているようです。
もし、あのゴミを燃やして出るエネルギーをすべて位置エネルギーに換えるとすれば7回もこのゲレンデをすべるれるのだなと思うのでした。

さぁ、リフトをおりた進君は水を得た魚のようにゲレンデを滑り降りていきます。あっという間に見えなくなった進君の後ろ姿に、息子の成長を感じるお父さんです。


ジャンプ、滑降の絵

資料によれば長野オリンピックでアルペンスキー滑降に使われる八方尾根スキー場の男子のコースは高度差が925mです。
また女子は781mです。またラージヒルのジャンプ台があり、この高さは138mです。

この3つのゲレンデやジャンプ台で人の位置エネルギーを計算してみましょう。

体重60kgの人と仮定します。女性は50kgとしましょう。

滑降男子 925×9.8×60= 543,900(J) 129,995 (cal)
滑降女子 781×9.8×60= 459,228(J) 109,758 (cal)
ジャンプ台 138×9.8×60= 81,144(J) 19,395 (cal)

これを環境単位(eu)に直せば

滑降男子が 0.062 eu
滑降女子が 0.055 eu
ジャンプ台が  0.001 eu

ちょうど、ジャンプ台の100倍が1eu になりますね。私たちが生きるために必要な一日のエネルギーをそのまま位置エネルギーに転換できれば100人の選手をジャンプ台に上げることができるのですね。




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