動物と植物は共生している
20世紀に入って、人類の爆発的な活動によって地球環境全体が大きな影響を受けています。つい20〜30年間で日本では、水を買って飲むようにまでなってしまいました。人間が普通に生活するための基本的なもの、水、空気、食べ物などが危なくなってきています。私たちは毎日2000kcal(1eu)の食物をとって生きていますが、これはもともと植物が光合成で太陽エネルギーから取り出したものです。私たちが、日頃食べる肉や魚も、もとは植物を食べて育った生物たちです。野山を彩る植物は、太陽の光と水と二酸化炭素を吸収し、酸素と炭水化物を作り出しています。動物は、植物の作った種を遠くに運んだり、昆虫たちのように花粉を雌しべに受粉させるなど植物の役に立っています。動物と植物は、お互いに助け合い共生しているのです。
2000kcal=1euの食物をエネルギーに変える400リットルの酸素食物としてとった1euのエネルギーは体内でどのようになっているのでしょう。私たちは酸素を呼吸して、取り入れた食物を二酸化炭素と水に分解して、その時に生まれるエネルギーを、考えたり、歩いたりするエネルギーにしているのです。1euの食物を体内で燃やすための酸素は、計算では400リットルが必要となります。
一人分の酸素は2平方メートルの緑地がつくるではどの位の量の植物が、人ひとり生きるための酸素400リットルを作り出しているのでしょうか?計算ではこの酸素を作るには、約2平方メートルの緑地が必要となります。アマゾンの熱帯林は地球上の酸素の25%を供給しているといわれています。全地球上でいま、熱帯雨林を中心に森林が減り続けています。毎年1500万ヘクタールもの森林が消滅しています。これは実に日本の面積の約4割が毎年消滅していることになります。地球的な規模で食糧危機や酸素の欠乏が起これば大変なことになります。
酸素をスーパーで買う時代になってしまったら大変です。植物と動物は地球という大きな循環する系の中で共生しています。一昔前の人たちには自然と共に生きる伝統がありました。今一度考え直したいものです。
- 出典・資料)
- 環境庁地球環境部編集『地球環境キーワード事典』(中央法規)
- 霞が関地球温暖化問題研究会編訳『IPCC地球温暖化レポート』
- FAO『森林資源評価1990プロジェクト』など
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