(注)
- 人口論:
- 人口は幾何級数的に増えるが、食糧生産は算術級数的にしか増えないから、絶対的に食糧不足になる、と論じた。(筆者は不勉強ゆえ原典を読んだわけではありません)
- 飼料:
- 本来、酪農や牧畜は、人間にとってそのままでは役に立たない草原の草を乳肉に転換するという自然配慮型産業だが、美食化のため穀物を喰わせる食肉生産が増え、またハンバーガーなどに使う安い牛肉供給のために熱帯雨林が伐り開かれるなどして、環境関係者からすっかり敵視されるようになってしまった。
- かたちを変えて:
- 今日の農業や漁業は、トラクターや漁船の燃料、温室暖房などに大量のエネルギーを費やしており、石油を食品に変換しているだけだという批判もある。科学技術庁資源調査会編『家庭生活におけるエネルギー有効利用』によると、食品に含まれる熱量に対する生産投入エネルギーは牛肉(2000kcal/kgくらいとして)や養殖ぶりで約5倍、米で0.91倍、きゅうりは露地物なら9.1倍だがハウス物は45.9倍。生産投入エネルギーはモデル試算で1人1日3300カロリーに上る。
- 配分:
- 戦争や災害のたびに食糧援助が大規模に行われているが、食は文化の基本なので、どこにでも小麦粉やトウモロコシを送れば済むというものではない。
- 食糧不足:
- 来なければ幸いだが、情報不足の隣国の例もある。カロリーベース食糧自給率30%、世界最低クラスといわれる日本は、世界最大の食糧輸入国でもある。日本が米生産量より多くのトウモロコシを海外から輸入しているなんて想像したことありますか?
(参考資料と番組)
矢野恒太記念会編『'98/99世界国勢図解』
世界資源研究所他『世界の資源と環境1998-99』
ワールドウォッチ研究所『地球データブック1998-99』
〃 『ワールドウォッチ地球白書1997-98』
レスター・ブラウン『環境ビッグバンへの知的戦略−−マルサスを超えて』
NHK総合テレビ『クローズアップ現代』
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