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「霜降りのステーキ」は現代文明の象徴
世界の牛の飼養頭数は13億600万頭(1995年)。最も多く飼育しているのはインドで1億9500万頭、次いでブラジルの1億5600万頭、アメリカの1億300万頭、中国の1億頭と続きます。
「霜降りのステーキ」は今も「ごちそう」の代名詞であるとともに現代文明の象徴かもしれません。日本では肉用種、乳用種合わせて、肉用牛が286万頭飼養されており、このうち和牛(肉専用種)は174万頭です。この和牛の86%を占めている代表的な品種が黒毛和種です。霜降り肉はこの黒毛和種から生産されています。
牛肉の消費量、過去40年間に7倍
また牛肉の輸出大国アメリカは、世界の生産量の24%を占め、日本の国土の6倍の広大な牧場に1億頭の牛を飼養しています。輸入牛肉はすでに日本消費量の61%を占め、牛肉の消費量は1人年間1.2kg(1955年)から8.3kg(1995年)と増えました。日本人の食生活もすっかり欧米なみになっています。
では一頭の牛を育てあげる20ヶ月間に与えられる飼料などの生産エネルギー量を日米で比較してみましょう。広大な牧場で主に自然の牧草を与えられ計画的に牛を飼養するアメリカなどの輸入牛肉では550eu。これはほぼ20ヶ月間の人ひとりの食料摂取量に相当します。
これに対し和牛は、2650euとなり、アメリカの5倍のエネルギーが投下されています。いかに「霜降り肉」に手がかかっているかが分かります。
1枚のステーキは、28eu。28日分の食料エネルギーに相当
200グラム霜降りの和牛サーロインステーキは0.35eu(約700カロリー)。このステーキを作るために消費されたエネルギーは、なんと28euにもなります。1枚のステーキは28日分の食料と同じです。
食料の生産には、牛肉のほかにもブリやエビなどの養殖や、トマト、ブドウなど温室栽培などに多くのエネルギーが投下されています。こころして食べたいものです。
- 資料:
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中央畜産会 http://cali.lin.go.jp/
武内和彦・田中学編『生物資源の持続的利用』(岩波講座地球環境学6)
田中学『地球からみた農林水産業』
世界資源研究所他『世界の資源と環境1998-99』
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