
「砂漠化」とは、乾燥地域などにおける土地の劣化のことで、
具体的には、土壌の劣化、水資源の減少、さらに植生が影響を
受けたりすることです。
気候的な要因もありますが、
過放牧・過耕作や、かんがいによる塩化、土壌の流出など、
人為的要因が大きな原因となっています。
今、地球上の陸地の四分の一が砂漠化の影響を受けているといわれ、
そしてこの砂漠化によって影響を受けている人口は、
およそ9億人、世界人口の六分の一にあたります。
とくにアジアとアフリカでは、
砂漠化によって人々の生活が大きく脅かされています。


砂漠化は、牧草地や農地の生産力を低下させ、
深刻な食料不足をもたらします。
そしてこの食料不足が、
難民の発生や民族間の対立に発展してゆきます。
砂漠化が大きな政治的、社会問題の原因となるのです。
また、動物や植物の生息地が減ってしまうことから、
生物多様性の低下や、気候変動などをもたらします。
こうした砂漠化のもたらす社会・自然への影響が、
次の砂漠化をひきおこします。
この悪循環によって、砂漠化はどんどん拡大してしまうのです。


砂漠化防止は被害地域だけの問題ではなく
地球環境の基礎ともいえる緑の喪失の問題であり、
国際経済の安定や食糧安保の確保にもかかわる、
国際的に協力して取り組むべき人類共通の課題です。
日本からも、政府や研究機関、NGOなどが、
調査研究や、技術、資金面での協力を積極的におこなっています。
砂漠化は生物・物理的要素だけおきるのではでなく、
社会・文化・経済・政治的な要素が複雑にかかわっています。
地域住民の真のニーズを組み入れた、
社会経済的なアプローチが必要です。
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