まず最初に・・・
今、僕の手元には、昨年文部省が実施した「子供の体験活動に関するアンケート調査」の報告書がある。それによると、「太陽が昇るところや沈むところを見たこと」がほとんどない子供が全体の35%という数字になっている。このことは新聞でも発表され、僕もちょっとショックを受けた。でも、これは子供達のことだけではない。考えてみると僕も、都会で生活している限りではこの同じ質問に対して、やはりNOと答えざるを得ない。「ゆっくり夕日を眺める時間」。こんな時間はよほど意識していない限り、訪れないものだ。僕たちが生きている世界は、広大無辺の大宇宙へ拡がっており、僕たちのカラダはこれまた広大な宇宙に匹敵するほどの複雑な世界を含んでいる。そんなことを一切感じなくても、どうってことなく生きていくことができてしまう。今は、そんな世の中だ。
でも時折、僕はこの世界の拡がりのことを思うとクラクラしてしまう。ワクワクしてしまう。そんな気持ちも持っている。きっとみんなそうだと思うんだけど。そのワクワクを感じるために、旅に出る。今まで見たこともなかった風景に出会い、匂いを嗅ぎ、音を聴く。それだけで、自分の世界はうわーっと拡がっていく。拡がっていく世界を感じながら歩き続ける。都会にいたって、大きな自然や宇宙を感じることもできるはずなんだけど、今の僕はまだまだ旅に出て感じてみたいと思っている。
このページでは、そんな旅の報告をしてみたい。でもね、観光情報を書くわけではないんだ。どんな報告をしたら面白いのか、僕にもまだよく分からないんだけど、それでもあまり人が行かないような場所や時間の話を、気楽な気分で感じたままに書いてみようと思う。