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金の指輪。これが本物かどうか一目見ただけではなかなかわかりませんね。ところがこの指輪に含まれる元素を調べることによって簡単にわかってしまいます。
元素というのは、ものを構成する最小物質で、自然界には水素(H)からウラン(U)まで90種類あることは子供の頃、学校で習いました。じつはこの元素には独特な性質があります。レントゲンでご存じのX線という放射線を元素に当てると、蛍光X線という放射線が元素から出てきます。この蛍光X線は、それぞれの元素によってエネルギーの度合いが全て異なります。だから蛍光X線のエネルギーを調べることによって、その元素が何であるかがわかるのです。ちょうど私たちの声が人によって違い、声を聞くことによってその人が誰かわかるようなものです。
この元素の声を聞いてその物質が何であるかを調べるのが元素分析装置。金の指輪ならほんの数十秒で本物かどうかわかってしまいます。これを利用して色々な産業で製品の品質を調べたり、新しい物質を研究したりすることに使われています。そう、最近話題になっている大昔の遺跡から発掘されるものが何でできているかもすぐにわかり、その時代の文化を研究するのにも役立っています。
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