私たちに身近な温度計には体温計や気温を測るものなどがあります。この場合の温度は、せいぜいマイナス5度から40度くらい。手で触ってもちょっと冷たいかちょっと熱いかってくらいですね。ところがマイナス50度から500度の温度はどうやって測るのでしょう。冷たすぎたり熱すぎたりして、もちろん手で触ることはできませんし、温度計を使っても壊れてしまうだけです。
ここで活躍するのが放射温度計。この温度計、じつは触らずに温度が測れてしまう不思議な温度計なのです。放射温度計は、物体から出ている赤外線を利用しています。ものにはいろんな温度があります。わたしたちの身体は36.5度くらい。熱湯は100度くらい。そしてどんなものでもその温度に応じた量の赤外線を出しているのです。だから、ものから出ている赤外線の波長を測ればその温度がわかるという仕組み。
放射温度計は触らずに温度が測れる特長を生かして、いろんなところで使われています。何百度という熱くて触れない部分や、動いている部分の温度。自動車のタイヤや新幹線の車輪の温度だって、走りながら測ることができるのです。
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