食塩水の導電率を知ることで濃度がわかるといいました。それじゃ砂糖水も測れる?と思われた方もいるんじゃないでしょうか。残念ながら導電率計では砂糖水の濃度は測れません。砂糖は水に溶けてもイオンにならない、つまり電解質ではないんです。水の中でイオンになって初めて導電率計で測ることができるのです。
さて、電解質も人間と同じでいろいろな性格のものがいます。電解質の分解のひとつに強電解質と弱電解質というのがあります。
これについて少しお話ししておきましょう。
NaClやKClなど多くの塩類に見られるもので、水に溶けた電解質がほとんどイオンになり、濃度と導電率との関係はほぼ直線です。しかし、図でもわかるように低濃度領域に比べ高濃度になるほど濃度に対して導電率は大きくなっていません。これはラッシュ時に人込みを歩くのと同様に、濃度が高くなるほどイオンどうしが力を及ぼし合い、電気が流れにくくなっていると考えてください。
酢酸(す)等の有機酸にみられるもので、濃度が非常に低い領域では導電率と直線関係ですが、濃度が高くなるにつれイオン化する割合が減少し、高濃度では電解質のごく一部だけがイオン化し、そのほとんどは分子のままで水の中に溶けている様なものをいいます。
*mol/L:化学で物質の量を測る単位の1つにmol(モル)があります。これはアボガドロ数個(6.02×10

個)の粒子(原子、分子、イオン)の集まりを言います。ですからmol/Lという濃度の単位は溶液1l中に何molの物質が溶けているかをあらわします。