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分析センターに依頼されるラマン分析の内容を見てみると、生体材料では結石、人工骨、骨といった、乾いてもあまり材料の状態が変わらないものが多いようです。水分を含む生体サンプルでは蛍光が出ることも多く、測定しにくいサンプルといえます。また、歯の場合でも、虫歯のところは蛍光が強いため測定がなかなか難しいです。というのは、蛍光が発生すると、ベースラインがあがりラマンのシグナルは見えなくなってしまうのです。この例(図6)では可視光のレーザで励起しているのですが、虫歯の部分に近くなると蛍光の影響がではじめて、ピークが見えなくなっていく様子がわかります。また、ラマンで測定するときでも、歯をそのまま測定するのではなく、きれいな切片にして測定するのが望ましいですね。そして、ベースラインが一番安定する励起波長を選ぶのが、測定上のポイントとなります。このように、測定上難しい点はいろいろあるのですが、ラマンは、歯の構造研究のツールとして非常に期待されています。歯の主成分のハイドロキアパタイトはリン酸カルシウムでできているのでラマンではリン酸塩のピークを確認することができます。また、象牙質には非常に細い血管があることが知られており、リン酸塩とタンパク質の両方のラマンバンドが観測されます。これらのラマンバンドの強度を使ってリン酸塩の分布とタンパク質の分布をイメージングすることもできます(図7)。 |
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(大ちゃん)ラマンではどのようにしてイメージを作成しているんですか? X線分析顕微鏡の場合、蛍光X線の強度でイメージを作成しますが。 |
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この結石の分析例(図8)を見てください。結石のスペクトルにもリン酸塩のラマンバンドとがありその強度の強いところを赤に、それ以外の成分のラマンバンドについては緑と青で表現しています。 |
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(大ちゃん)おなじイメージングでも装置によって作成の操作方法や表現方法が違うのですね。
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a:歯の切片の観察像
b:歯の断面ラマンイメージング(緑:リン酸塩、赤:タンパク) |
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