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(細っち)鉱物の元素組成分析において、より微量な成分まで、より高精度に測定する場合には、ICP発光分光分析法(ICP - OES:Inductively Coupled Plasma - Optical Emission Spectrometry)は無くてはならない重要な分析装置です。そこで、大ちゃん、まずICP - OESの鉱物分析についてお話していただけるでしょうか。 |
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(大ちゃん)ここにある鉱物分析試料コレクションをご覧いただきましょう。これは、海底深くに貯まっているマンガン団塊と呼ばれる鉱物(写真2)です。2〜3cmの大きさのものが多いですが、大きいもので15cm〜20cmのものもあります。玉の真ん中は核になっていて有機物が含まれています(図1)。これを分析する場合、2段階のステップで鉱物を溶解する前処理を行います(図2)。第1ステップの前処理では溶かしきれない成分もあるので、第2ステップでは第1ステップでは溶けなかった残渣成分を溶解します。分析元素の種類は20から30に及び、この例ではmass ppmレベルしか含まれていない希土類元素の微量分析が分析上の関心を引きました。 |
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へー、これ溶けるんですね。 |
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(細っち)残渣はまったく残らないのですか? |
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(大ちゃん)すべて溶かさないといけません。紹介した前処理はそのために考案されたものです。
一般に、鉱物は、精製を繰り返しながら純度を上げていきます。例えばマンガン団塊の場合は、邪魔になる酸化鉄をいかに除くかが重要になってきます。その精製過程における分析にもICPは無くてはならない分析装置になっています。
その他のICP - OESの分析例としては、工業的に重要な石灰や、化粧品に使われている酸化チタンも分析します。こうなると鉱物の分析というより化成品の分析になってしまいますが。モナズ石は、希土鉱石の一種で、トリウムのような放射性物質を含んでいますが、産地によって成分濃度が異なります。
そこで目的元素の組成比を見ればその産地がわかってくるのです。 |
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