main

TOP○○をはかる動物の健康をはかる > 動物の健康をはかる[1] 意外と知らない“ペットの健康”

動物の健康をはかる[1]
  意外と知らない“ペットの健康”

ペットを飼ったことはありますか? なじみ深いのは犬、猫でしょうか。一般社団法人ペットフード協会による「全国犬猫飼育実態調査」によると、平成24年の犬の推計飼育数は1,153万頭、猫の推計飼育数は974万頭とされています。日本の人口と比較して10%近い数字が、人気の高さと多くの世帯で家族の一員として愛されていることを物語っています。また日本では昨今、高齢化社会への対応という課題を抱えていますが、ペットとして飼育されている犬猫も同じく高齢化が進んでいることをご存知でしょうか? ペットフード協会の同調査によれば、7歳以上(人間でいえば44歳以上)の犬が50%を超え、猫においても約40%を占めているのです。

このように私たちにとってペットとは、とても身近な存在でありながら、意外と知らないことがいっぱいあります。その中でも私たちと同じように生きていくうえでとても大切な「健康」については、知らなかったでは済まされないことも。実はペットの「健康」を知るうえでも、「はかる」がとても大事な役割を果たしています。今回はペット、特に身近な犬を中心に「動物の健康」について、「はかる」を通じて学んでいきましょう。


冒頭でも「7歳以上(人間でいえば44歳以上)」という書き方をしましたが、人と動物たちとでは歳を取るスピードが異なります。犬の場合、小型犬のほうが大型犬よりも「若い時」には老化の進行が早いのですが、「中年」になってくると逆に大型犬のほうが小型犬よりも老化の進行が早いと言われております。目安ですが、小型犬は生後1年で人の約17年を数え、生後2年目はさらに人の約7年分、以降1年で人の約4歳分程度歳を取ると言われています。

このことからも示されているとおり、犬は病気の進行が早いことでも知られています。「あれ、ちょっと苦しそうだな……」「これは獣医さんに診てもらわないと!」と気づいた時にはもうだいぶ進行してしまっているなんてことも。ペットの健康のためには早期発見が何より重要になってきます。日々の暮らしの中で、食欲、体温など、触れ合うことで気づける部分も十分にあります。当たり前のことですが、愛情を持って接し、小さな変化に気づいてあげることが重要です。

 

とはいえ、専門家ではない私たちが気づけることは限られていますよね。ペットの体の異常を正しく知るためには、動物病院や獣医師のお世話になる必要があります。症状が出てからの診察はもちろん、言葉を話すことができない動物たちの“声”を聞き、“サイン”に気づくための健康診断も受け付けてくれます。


ここで「はかる」の出番です。動物病院での診察/健康診断では、人間と同じく尿検査やレントゲン、心電図などを用いさまざまな症状を調べますが、まずはじめに行うのが「血液検査」です。上述したように進行が早い動物にとって「血液」を「はかる」ことは、重要な初期診断であり、多くの病気を発見することができます。

私たち人間にとっても、誰しも経験がある「血液検査」。そもそも「血液」を「はかる」とは、どのようなコトなのでしょうか? 次回は「血液をはかる」ことについてお話しします。

 

動物の健康をはかる

>>動物の健康をはかる[2] 「血液をはかる」意味と仕組み
>>動物の健康をはかる[3] 動物の血液をはかる
>>動物の健康をはかる[4] 動物医療の最前線で「動物の健康をはかる」意味を知る

 

Photo by Thinkstock/Getty Images


関連リンク

一般社団法人ペットフード協会 平成24年 全国犬猫飼育実態調査

Page Top