みなさんは「はかる」と聞くと何をイメージしますか?
きっと最初に思い当たるのは、体重や身長でしょう。人によっては“お肉屋さんのはかり売り”や“部屋に置く家具の寸法をはかる”なんてことが思い浮かぶかもしれませんね。
“重さ”や“長さ”は、「はかる」の代表選手といえます。でも「はかる」は、意外と身近なところにも隠れているんです。
たとえば『今日は体調が悪いなぁ』と思って最初に手に取るのは、体温計。もちろん「はかる」のひとつです。ここで熱が高ければ『お医者さんに診てもらおう』と判断するでしょう。
病院での診察では、『ちょっと採血してみましょう』ということになるかもしれません。実は、ここでも「はかる」が登場します。赤血球や白血球の数に異常はないか、炎症が起きている兆候はないか、など、体の異常を知るために「はかる」が役立ちます。こうして得られた結果を総合し、治療方法が決められます。
このように「はかる」は身の回りのいたるところにあり、そこには共通していることがあります。それは「はかる」によって私たちは、その後の行動を決めているということです。
「はかる」には、漠然としてあいまいだった物事をハッキリさせる役目があります。ハッキリさせれば、次にどうしようかと考えられます。それはぼんやりしてよく見えないものを、あたかも霧を晴らすように「見える」ものに変え、目標に向かってまっすぐ進めるようにすることとも似ている気がします。
「はかる」には、漠然としてあいまいだった物事をハッキリさせる役目があります。ハッキリさせれば、次にどうしようかと考えられます。それはぼんやりしてよく見えないものを、あたかも霧を晴らすように「見える」ものに変え、目標に向かってまっすぐ進めるようにすることとも似ている気がします。
「はかる」は、たとえ身近でも目立たなかったり、そもそも見えないところに隠れていたりします。「見える」ようにするための「はかる」が、見えないなんて……
世の中には実にたくさんの「はかる」が活躍しています。「はかる」に注目してみたら、世の中のことがもっと「見える」ようになった。「はかる場」がそんな場所になればいいなと思っています。
※「はかる」は、その対象によって「計る」、「量る」、「測る」のようにいくつかの字が当てられます。「はかる場」では、対象や方法によらず広くはかることを指すために、ひらがなの「はかる」を使っています。
Photo by Thinkstock/Getty Images